無線ブリッジ URL: https://knowledge.ivjn.us/ja/concepts/wireless-bridge/at/40.html 無線ブリッジは無線リンクで離れたネットワーク拠点を接続し、配線が難しい場所へ既存のネットワークを延ばします。 ## 概要 無線ブリッジは「見えないLANケーブル」のように既存のネットワークを別の場所へつなぎます。インターネット回線を新たに生み出すものではありません。例えば家と離れた倉庫に対応機器を設置し、倉庫側にカメラ、スイッチ、無線アクセスポイントをつなげます。 ## 仕組みと用途 一般的な一対一の構成では両端に無線機器を設置します。一対多に対応する製品もあります。建物間や農場、駐車場のカメラなど、配線しにくい場所で利用されます。到達距離は機器や環境、設置状況によって異なります。 ## 設置時の注意 建物や樹木、地形による遮蔽を避け、できるだけ見通しを確保します。対向機が見えても良好な通信は保証されません。距離、帯域、電源、防水性に合う機器を選び、表示上の距離や速度を保証値と考えないでください。強固なパスワードと対応するセキュリティ設定、ファームウェア更新を行い、地域の電波・設置規則を守ります。 ルーターは主にネットワークの接続・管理、アクセスポイントは近くの端末の接続を担います。ブリッジは拠点間接続を重視し、一台で複数の機能を兼ねる製品もあります。 ## 発展と現状 無線ブリッジは IEEE 802.11 無線LAN規格や屋外向け指向性アンテナとともに発展しました。現在は 5 GHz 802.11ac や 60 GHz の製品があり、60 GHz 機に 5 GHz 予備回線を備える例もあります。メーカー間の橋接方式は必ずしも互換ではありません。[^source_ieee80211][^source_mikrotik_cube] TP-Link CPE710 の最大 867 Mbps は 80 MHz 幅での無線物理層速度であり、実際のダウンロード速度ではありません。Ubiquiti Wave Nano の 2 Gbps はシステム全体のスループットで、片方向・全天候での保証値ではありません。距離、遮蔽、干渉、負荷、LANポートが性能に影響し、60 GHz では降雨減衰も考慮します。[^source_tplink_cpe710][^source_ui_wave][^source_itu_rain] 遅延は無負荷時と高負荷時に測り、ping の値が往復時間であることに注意します。ジッター、パケット損失、停止時間も記録し、iperf3 で片方向・双方向のスループットを測定します。年稼働率 99.9% は停止時間約8時間46分に相当しますが、製品の保証ではありません。 TP-Link、Ubiquiti、MikroTik は関連製品を提供しています。2026年10月時点で、比較可能な世界全体の無線ブリッジのメーカー別シェアを公開資料から確認できず、ルーターのシェアや局所的な調査で代用することはできません。 Updated: 2026-10-27 Sources: - CPE510: 5GHz 300Mbps 13dBi Outdoor CPE https://www.tp-link.com/us/business-networking/outdoor-radio/cpe510/ - How to configure a TP-Link access point as bridge with AP mode https://www.tp-link.com/us/support/faq/835/ - IEEE 802.11-2020: Wireless LAN Medium Access Control and Physical Layer Specifications https://standards.ieee.org/ieee/802.11/7028/ - CPE710: 5GHz AC 867Mbps 23dBi Outdoor CPE https://www.tp-link.com/us/business-networking/outdoor-radio/cpe710/ - UISP Wave Nano technical specifications https://techspecs.ui.com/uisp/60ghz-wireless/wave-nano - Wireless Wire Cube Pro product specifications https://mikrotik.com/product/wireless_wire_cube_pro - Recommendation ITU-R P.838: Specific attenuation model for rain https://www.itu.int/rec/R-REC-P.838/en