李錦記は香港の調味料企業で、1888年に李錦裳が広東省香山県南水郷(現在の広東省珠海市南水鎮)で創業した。李錦裳は現地でカキを煮る飲食店を営んでいたが、あるとき火を消し忘れ、鍋のカキ汁が濃縮されて茶褐色の濃い汁になり、味見するとたいへん美味だったため、これをヒントに牡蠣油(オイスターソース)の製法を編み出し、「李錦記蠔油荘」を開いた。[1][2]
マカオと香港へ
1902年の火事で蠔油荘が焼失し、李氏一家はマカオに移って家業を再建した。1920年に二代目の李兆南が経営を引き継ぎ、生産を改良して牡蠣油と蝦醤を北米へ輸出した。1932年に李錦記は香港に支店を開設し、本社を香港に移した。[1]
事業の拡大
1972年に三代目の李文達が董事会主席に就任し、同年、米中関係の緩和を背景に価格の低い「熊猫牌」牡蠣油を発売してアメリカ市場を開拓した。1983年にロサンゼルスに事務所を設け、1991年にカリフォルニア州インダストリー市に工場を建設、1996年には広東省新会に大規模な生産拠点を築いた。1992年には第一軍医大学と提携して中草薬健康食品事業に進出し、これが後の「無限極」となった。[1]
製品と現況
李錦記は牡蠣油と蝦醤の2品目から、牡蠣油、醤油、XO醤、合わせ調味料、辣椒醤、つけだれなど200種類以上へと製品を広げ、販売網は世界100以上の国と地域に及ぶ。[1][2] 生産拠点は香港、広東省新会と黄埔、アメリカ、マレーシアにある。[2] 李錦記集団は2022年に新たなガバナンス体制を整え、李恵森が集団執行主席に就任した。集団の事業は調味料、中草薬健康製品、中薬材の栽培管理と販売、不動産投資、スタートアップ投資などに及ぶ。[3] 2017年7月、李錦記健康産品集団は完全子会社を通じてロンドンのフェンチャーチ街20号の商業ビル全株式を12億8250万ポンドで取得した。[1][4]
[2]: Lee Kum Kee「About Lee Kum Kee - Corporate Overview」。 [3]: 李錦記集団「關於我們」。 [4]: Wikipedia「Lee Kum Kee」。